海外の農場で働きたい!アグトレ海外農業研修【体験談】
こんにちは!ココロです。
お茶の飲みすぎで夜も眠れないので、執筆がはかど、・・・りはしません(泣)

さて、この記事では
「海外の農場で働いてみたいけど、一人で行くのは不安/親が許してくれない・・・。」
「お金をもらいながら、一か所でがっつりファームステイしてみたい!」
そんなあなたに、今回は意外と知られていない、国際農業者交流協会のアグトレをご紹介したいと思います。
わたしは21歳の時に参加しました。
スイスの美しい自然に囲まれた一年は、キツかった代わりに得られたものも大きかったです。
アグトレ海外農業研修って?
公益社団法人・国際農業者交流協会が主催する、海外農業研修制度です。
アメリカ
オーストラリア
デンマーク
ドイツ
スイス
オランダ
で各国の先進的な農業を、セミナーを織り交ぜながら、実際に農場で働いて学ぶ、というものです。
アメリカコースは18か月間で、他のコースは3~12か月間です。
かかる費用は?
国や期間によってまちまちです。
2019年度は
アメリカ:115万円
オーストラリア:154万円
デンマーク:65万円(一年間)
ドイツ:40万円(3か月間)
スイス:85万円(1年間)
オランダ:59万円(6カ月間)
でした。
詳しくはホームページ内の「ガイドブック」を参照してください。
応募資格について
申し込みにあたって、基準があるので、引用しておきます。
(1)日本国籍を持つ独身男女で、心身共に健全である方。 現在治療中の怪我や病気(精神疾患を含む)がある方は、医師の診断書を提出していただきます。
https://www.jaec.org/program/euro.htm
(2)明確な研修目的を持っている方。
(3)外国語を学ぶ強い意欲を持っている方。
(4)海外農業研修で専攻する業種について、十分な農業経験がある方、または渡航までに十分な農業経 験を積むことができる方(概ね 2 か月以上)。
(5)事前講習までに普通自動車運転免許を取得している方。AT 限定の方は渡航までに限定を解除して ください。 また、トラクター等の農業機械類を使用する可能性があるため、渡航までに大型特殊免許(農耕車 限定も可)を取得しておくことを勧めます。
(6) 犯罪歴が無い方。
(7)次の表の各コースの資格条件に該当する方。
研修コース 応募年齢 :30歳未満
学歴等 :高等学校卒業、または同等以上の学力を有し、 農業の基礎知識や経験がある方。
渡航する国によっても若干違うので、詳しいことは上のリンクから飛んで、最新版を確認してくださいね!
また、農業経験については、未経験の人でも国内で研修を受けることで補えるみたいです。
スイスでのファームステイ体験談
私は21歳の時にアグトレを使ってスイスで一年間働きました。
初海外、初仕事、親元を離れるのも初めてなら、仕事内容も初めて、という、初めてだらけのスイス研修でした。
給与は手取り7万円ほど。(配属される農場によります。)
食費、宿泊費等はかからないので、休日のたびに、もらったお金で、スイスの国中を旅してまわりました。
休日の過ごし方
スイス滞在中、休日で家にいたのは、0日です(笑)
行きたいところが多すぎて・・・!
アルプスの山々(マッターホルン、アイガー、メンヒ、ユングフラウ、モンブラン・・・)
氷河
ライヘンバッハの滝
スイスが誇る主要都市と美術館、博物館(世界最古の美術館はスイスにあります!)
街ごとで違うマーケット
ビスケット工場、チョコレート工場にチーズ工場・・・
全部巡った幸せな一年でした。
農場の家族も旅行の時は一緒に連れて行ってくれたりしました。
仕事内容
隔週で2日休み、一日8~9時間労働でした。
主な仕事は炊事、洗濯、掃除とニワトリ、ヤギ、馬の世話。
サクランボのシーズンにはサクランボ摘み、
リンゴやイチゴのシーズンにはジャムづくりなんかもしてました。
毎日のパンを焼くのも私の仕事でした。
今でもスイスのパンが自分で作れるのは、一年を通じて学んだことの中で一番役に立っています(笑)
私の馬を飼うという夢はここから始まりました(笑)
手前の光り輝いているのが奥さん作、奥のみっともないのが私作。
成長して、ちゃんと焼けるようになりました!
初めての本格的な農作業、ということもあって、最初の何か月かは関節が痛くて眠れなかったり、ストレスのせいか、水のせいか(スイスは硬水でした)お腹を壊したりしました。
緊張しすぎてせっかく勉強したのに上手く話せなかったり、仕事が上手くいかなかったりと、泣いた日もありますが、かけがえのない経験ができたと思っています。
スイス研修から4年後のバックパッカー旅にもつながりました。
世界中の農業を見てきたバックパッカー旅で失敗が少ないのは、スイスでだいたいやらかしておくからです(笑)
詳しい旅の様子が知りたい方は、カテゴリーから国名をクリックしてくださいね!
語学について
各国の言語を学んでから現地に向かいます。
アメリカ、オーストラリアは英語
デンマークは英語およびデンマーク語
ドイツ、スイスはドイツ語
オランダはオランダ語
を学びます。
渡航前に事前研修が国内で行われ、そこで2週間初歩を学び、それから渡航までは自習でした。
私はスイスに行ったので、ドイツ語を勉強しました。
学校でも全く習ったことのない未知の言語でしたが、
4か月間毎日帰宅後に1~3時間勉強したら、現地で家族とおしゃべりに困ることはなかったです。
トラブルも解決できました。
直接おしゃべりする際は、身振りもあるし、わからない単語は言い換えてくれるし、
そんなに心配せずに、質のいいテキストでコツコツ勉強していけば大丈夫でしたよ!
私はamazonのレビューを見て、会話形式のテキストを探し、初歩から初めて、中級の少し上あたりまで3冊だけを繰り返しやりました。
あとはドイツ語の数字の使い方が慣れなかったので、(20を超えると、1と20、2と20・・・という風に数えていきます。二十二だから、二と二十・・・と考えていると、頭こんがらがってきます・・・。)毎日筋トレしながら唱えてました。
やったことはその程度ですが、それくらいやっておけば、現地で困ることはなかったです。
スイスって何語?
余談ですが、スイスでファームステイする場合、地域によって、言語が違います。
スイスの公用語は何と4つ!
ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語です。
大人は何か国語も話せる人が多いので、上の4つの言語に加えて、英語でも通じる場合が多いです。
ただし、子供は現地語で高速トークをしてきます。
特に、田舎へ行く場合や、長期滞在する場合は、リスペクトも込めて、現地の言葉が話せた方が仲良くなれます。
繰り返しますが、現地の言葉が話せると、本当に仲良くなれます!
自分の行く予定の地域で、どの言語が使われているか、確認してください。
ドイツ語を話している地域が一番多いのですが、
フランスよりのところはフランス語、
イタリアよりのところはイタリア語です。
ロマンシュ語は人数的に少ないので、そんなに気にしなくてもいいと思います。
最後に
公益社団法人・国際農業者交流協会が主催する、海外農業研修制度「アグトレ」について書いてきました。
アグトレでは、お金をもらいないながら、働くことになります。
日本国内でも就職したらツラいこともあるのに、
ましてや海外です。
配属された農場によっては本当にしんどい思いをした友達もいました。
アグトレをやり遂げたら、世界一周なんて軽いもんです(笑)
いいこともしんどいことも含めて、忘れられない経験になることだけは間違いないです。
当時はいっぱいいっぱいで、振り返る余裕もありませんでしたが、今思い返してみると、体力的にも、精神力的にも、人間的にもかなり成長させてもらったように思います。
一人ではないことも、何かあった時に相談できるバックがあるのも、安心感に繋がります。
本格的なファームステイがしたいあなた!
飛び込んでみてはいかがでしょう?