パーマカルチャーとは【パーマカルチャー@タイ3】

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タイで実際に学んだこと、経験したことを書く前に、パーマカルチャーってなに?という人に向けて概要を説明しますね。



内容はタイで学んだことに加え、下↓のパーマカルチャーの教科書と、 シャンティクティさんのHPを参考にしています。




パーマカルチャー=パーマネント(永久の)+カルチャー(文化)もしくはアグリカルチャー(農業)

パーマカルチャーという言葉が、すべてを表しています。


ここで、一つ注意していただきたいのは、

パーマカルチャー=持続可能な「農法」

ではない、ということ。

創始者のビル・モリソンは、パーマカルチャーの目的を「地球を森で覆い尽くす」 こと、としていました。

「単なる農法」にとどまらず、

人間にとって恒久的に持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系

がパーマカルチャーなのです。

パーマカルチャーでは生活に関わる全てをデザインします。コースでは、物事を多角的に見、活用する方法を学びます。

具体的にどういうことか?

上にリンクを張った、パーマカルチャーの教科書に有名な鶏の例があるので引用します。

養鶏場での鶏の価値(というと少し冷たいですが、)は、肉か、卵ですよね?

パーマカルチャーでは、生活の場に鶏を置くことで、他の様々な価値を引き出します。

土をひっかくことから、畑を耕すトラクター。

虫を食べることから、防虫。

草も食べるので、除草。

鶏糞は肥料。

温室内に巣箱を置けば、体温で暖房。

もちろん、肉、卵、羽毛などにもなります。



こういう要素を踏まえて、さらに、生活空間全体をデザインしていきます。
毎日朝夕卵を取りに、鶏小屋に行くのなら、離れたところよりも、できるだけ家に近いところの方がいいですよね( においが気にならない範囲で、ですが)。

そんな感じで、

家を中心に、毎日通うキッチンガーデンや鶏小屋は家の一番近くに。
毎日じゃないけど、定期的に見て回りたい果樹園はその次に。
年に一回実を採るだけの、放っておいてもいい林は離れたところに。

さらに、

水はどこから調達して、どう必要なところにいきわたらせるか。

風はどちらから吹くのか。防風林は必要か。何mの高さのどういう樹が適しているか。

火災は起こりやすいか。

霜は降りるか。

動物は何を飼うのが適しているか。鶏か、アヒルか、ヤギか、牛か。

というように、効率的に、快適に、持続可能に暮らせるように、必要なものを配置していきます。

重要なのは、お互いが「協力」し合うようにすること。そうすれば、上記の鶏の例に見るように、たとえ卵を産まない、肉のおいしくない鶏でも、ただ本能に従って生きていることが、価値を生み出します。

これが、ごく簡単なパーマカルチャーの概念になります。



ざっくり言ってしまうと簡単そうなのですが、パーマカルチャーを実践するためには、土地の事や循環の仕組み、家庭菜園の設計、動物の事などなど、様々な知識が必要になります。

今回私が参加してきたコースは、そういう具体的な方法を学ぶためのものでした。

パーマカルチャーの12の原則がタイのパーマカルチャー農園、サハイナンに飾ってあります。

1.Observe and interact.(観察すること、ふれあうこと)

2.Catch and store energy.(エネルギーを捕まえ、蓄えること)

3.Obtain a yield.(収穫を得ること)

4.Apply self-regulation and accept feedback.(自己を律し、意見を受け入れること)

5.Use and value renewable resources and services.(再生可能な資源やサービスを使用し、評価すること)

6.Produce no waste.(無駄をださないこと)

7.Design from patterns to details.(パターン(型)からディテール(細かいところ)へとデザインすること)

8.Integrate rather than segregate.(分離させるのではなく、統合していくこと)

9.Use small and slow solutions.(小さくて、ゆっくりした解決策を使うこと)

10.Use and value diversity.(多様性を使い、評価すること)

11.Use edges and value the marginal.(角や境目を利用すること(畑の角や隣との隣接辺は、風のたまり場になるなど、特別な条件が発生するので、それを上手くいかせ、と教わりました。それのことかと思います。))

12.Creatively use and respond to change.(創造的に使い、変化に呼応すること)

(訳が間違っていたら教えてください。)



現代の技術を否定して、古き良き時代に立ち返れ!というのではなく、昔の素晴らしい循環システムを取り入れ(日本だと江戸時代のエコシステムは相当完成度が高かったらしいですね。)、今の新しい技術の素晴らしい所とミックスしよう。
そのめざす未来の方向として、今までの大量消費、環境破壊ではなく、持続可能な優しい世界をデザインしようというのが「パーマカルチャー」だと思っています。

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