土と竹でできたタイの小学校【パーマカルチャー@タイ15】
2018年11月
村にある、小さな小学校で、子供たちに日本語を教えてほしいと言われ、同じくフランス語を教えてほしいと言われたフランス人と一緒に一日お邪魔した。
「自然に囲まれた」という言葉がしっくりくる、小学校。
山のふもとを切り開いたようで、段々になった場所に小さな建物が並ぶ。
メインの建物は土と竹でできている。壁には絵とタイの物語が書かれており、風情があってとても素敵だと思った。
さぁ日本語を教えようと思ったのはいいものの、言葉が通じない!
先生はチョークだけ渡してどこかへ行ってしまうし、7人の年齢バラバラな子供たちはござの上に寝ころびだす。
どうしたものか、と思っていると、寝転んだこどもたちがノートを広げてこっちを見た。
どうやら聞く体制みたい。
少しほっとして、言葉は通じないので、ドラえもんの絵をかきながら絵描き歌を歌うことにした。子供のころやったっきりだが、意外と覚えているものだ。人生何が役に立つかわからない。
私が描く絵に合わせて、子供たちもドラえもんの絵をノートに描いていく。タイの子供たちもドラえもんは知っているようで、真剣に私のへたくそな絵を写していた。こうしてニセドラえもんが世界に広まっていくのかもしれない・・・。台湾で見たちょっと不気味なドラえもんを思い出す。
続けて、ドラえもんの絵で顔の部位の名前を教えた。が、こっちは早々に飽きたようで、ほぼ聞いてもらえなかった。難しいものだ。
日本の小学生って、何時間も椅子に座って、ちゃんとノートとってるだけで相当えらいんじゃないだろうか・・・。
日本語が終わったらフランス語、という予定だったが、子供たちが「遊ぼうよぉ」とわめき始める。相変わらず先生はどこかに行ったまま戻ってこないので、フランス語の代わりにフランスの遊びをやることになった。
二つの陣営に分かれて、それぞれが1番~順番を決める。進行者が番号(ランダムに1と3!とか)と動き(片足、とか後ろ向き、とか)を決めるので、その通りの動きで真ん中に置いたハンカチを取り合う。
速くハンカチにたどり着き、ハンカチを自分の陣営に持ちかえれたら勝ち。ハンカチ取られた側が、取った相手に追いつき、タッチ出来たら、ハンカチを取った方ではなくタッチしたほうが勝ち。
指定された動きを破ったらその時点で負け。
というゲームだった。
最初はなかなか白熱したけれど、一番年長の子がまたも「飽きた」と言い出し、最後はサッカーをすることに。
女性陣は観客。
最後の最後まで先生らしき人に会うことはなく、適当に遊んで終了した。
日本の学校しか知らない身としては、これでよかったのかな?役に立ったかな?という感じだけど、座学だけが勉強じゃないし、まぁいいのか。