サハイナンで食べる【パーマカルチャー@タイ10】
2018年11月
一部虫の画像があります。苦手な方はご注意ください。
サハイナンのキッチンの燃料はすべて木。特別に薪を作ることはせず、森から枯れ木を運んできて使う。
調理の際はいかに火力を無駄にせず、少ない木で料理を完成させるか、手順を考えることが重要になる。
灰は肥料やせっけんにする。
かまどは土製。パンケーキもピザも焼ける。
火元の上に食器用の棚がある。調理時に出る煙で殺菌殺虫をダブルでおこなえる、という仕組み。
無駄ゼロ。食器類が煙たくなるのが欠点だけど、昔からの知恵が凝縮されたエコロジー最先端のシステムだ。
調理に使用する以外の食器はだいたい自家製。
お椀はココナッツ。スプーン、フォークは木で作る。
手で食べることも多い。
最初は米がぼろぼろこぼれるので、手を使ってきれいに食べるのに苦労したが、タイの人たちの食べ方を観察しながら繰り返すうちに、できるようになった。
右手の人差し指、中指、薬指をくっつけて米を掬ったあと、スプーンみたいに指を口の中に入れるのではなく、唇に添えるだけにして、親指で押し出すようにすればいい。
現地の人と同じ食べ方で、同じようにきれいに食べられると、ぐっと距離が縮まる。
基本的には自給自足の生活。
農場内のエディブルフォレスト(食べられる森)にはいろいろな食材がある。
必要になった時に必要なだけ採ってきて、自分で食べない分は、他の動物の餌になったり、土に還ったり、循環していく。
サハイナンで一番おいしかったのはバンブーライスだ。
薄皮のある品種の竹に、もち米、砂糖と塩を加えたココナツミルクを入れ、バナナの葉で蓋をして蒸し焼きにする。最初はココナッツミルクがこぼれてこないように斜めにして焼き始める。下の方から口に向かって順に焼いていき、水分がなくなったら完成。
ほんのり甘くて、ほんとにおいしい。
地元のマーケットはふらふら歩いているだけでも楽しい。
買おうかと思ったら農園の人に拒否された。
10バーツ(=35円くらい)。やすい!
みんなが集まるときは食べ物を持ち寄る。
サハイナンにはボランティアとして各国の人が訪れるので、それぞれ料理を作り合ったりもした。
食材は現地調達、何でもあり。今回はドラゴンフルーツとマンゴー、クアバ、アボカド、にんじん、よくわからん瓜、マスタードの葉などなど。
スーパーマーケットにも寄ってみた。