【ファームステイ@台湾78】原住民の村 真夜中の探検

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2018年4月6日  台東(タイドン)

*原住民の呼称について
日本では”原住民”という呼称に差別的要素が含まれるとして、”先住民”と表記する場合も多いが、このブログでは、中国語で”先住民”という言葉に「すでにいなくなってしまった民族」という意味が含まれること、”原住民”という呼称は、当の原住民の方たちが、長い年月を経て獲得し、誇りをもって使っていると台湾人から聞いたことを踏まえて、”原住民”で統一する。

狭い車内で暴れまわる兄弟に後部座席で頭突きされている間に台東に到着。
山に囲まれた小学校( 初来国小新武分校 )。解放感たるや・・・。空気がおいしい。

到着したら早速夕飯の準備。今日は原住民の生活を体験する集まりらしく、地元の小学校に20ほどの家族が集まっていた。小学生の学習も兼ねているようだ。
夕食の準備も当然大鍋で作る。カレー、じゃなくて、キノコと野菜たっぷりのそうめん鍋なのが台湾らしい。

山に囲まれた小学校
山に囲まれた小学校
絶対にカメラを見ないお兄ちゃん
絶対にカメラを見ないお兄ちゃん

夕飯が終わったら、兄弟は電池切れで車内でおやすみ。私は原住民の生活体験へ。まずは運動場で説明を受ける。

それが終わったらいよいよ原住民の生活空間へ。

道があるのはここまで
道があるのはここまで

薄暗い中をどんどん森の中へ入って行く。
岩だらけの道なき道を1時間ほど登ったり下りたりして、川岸のちょっと開けた場所へでた。

と、原住民の方がライトを着けたり消したりしながら、あたりをきょろきょろと見まわし始める。あたりが暗いせいで何が行われているのかよくわからない。説明もない。周りの人たちもきょろきょろしている。

バァン!

いきなり響き渡る銃声。真っ黒な鳥のシルエットが一斉に羽ばたく。

バァン!

続けてもう一発、森に向けて銃弾が放たれる。

バァン!

あ、見えた!暗い森の中、ヘッドライトに照らされて光る一対の目。
鹿を狩っていたのだ。

原住民の方同士で会話がなされ、二人が森に向かった。どうやら仕留めたらしい。

「私たちはこうやって食料を得ていました。」

ここでやっと今回のツアーリーダーらしい厳つい顔をした原住民の方の説明が入った。いきなり銃声は心臓に悪いよ・・・。



さらに解説が続く。

「いま、皆さんが座っておられるところは、私たちの寝床です。」

いま座っているところって、手のひら大から、一抱え程の大きさの石がごろごろしているだけの河原だ。

「ここで火を囲んで寝ていました。下に何か敷いたりはしません。どうぞみなさんも寝転んでみてください。」

そう言って、彼はライトを消してしまった。ツアー参加者にもライトを消すように促す。

ほんとに寝転ぶの?みたいな微笑を浮かべた顔をして、お互いの出方をうかがうツアー参加者の私たち。そのうちにぽつぽつライトが消え、寝転び始める。私も寝転ぶ。

わかっていたけど、背中が痛い。

全員のライトが消えると、辺りは本当に真っ暗になる。隣の人がどこにいるのかも分からない。寝転んだら目をつむるようにアナウンスが入る。風と鳥と蛙の声が近い。刻々と時が過ぎる。誰かのいびきが聞こえだす。

「目を開けてください」

ゆっくり、目を開ける。

眼前は満天の星空だった。

森の中にぽっかり空いた川岸の空間から、星空に投げ出されたような浮遊感。背中の痛みも何もかも頭から吹き飛ぶ。

人間は、便利さじゃなくて、幸福を手に入れたいはずなんだ。

川岸の石の上で寝ることが幸せだとは思えないけど、便利な生活こそが幸せだとも思えない。答えはわからないけれど、こんなきれいな夜だ。有名なあの歌 (blowin’ in the wind:ボブ・ディラン) みたいに、風に吹かれている気がした。

ずっと鳴いていた蛙
ずっと鳴いていた蛙



地元の小学校の敷地内にテントを張って一泊する人が多い中、私たちはQさんが昔面倒を見たという人にお世話になることに。

明日は原住民の歌や踊りのパフォーマンスがあるらしい。

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