懐かしのバーセル街歩き【スイス1】
2019年3月31日
7年ぶりのスイス!21歳の時、スイスで一年間過ごした。農場で働くのも実家を離れるのも海外に長期滞在するのもすべてが初めてで、不安だったり楽しかったり怒涛の一年間だったことを覚えている。
バーゼルは農場から一番近い大きな町で、思い出深い場所だ。一緒にスイスに来た友と別れて、見知らぬ土地で初めて一人になった街。初めての休日に、ひとりで街中を時間の限り歩き回った街。休日に行くところがないととりあえず遊びに来た街。公園で昼寝もしたし、ライン川のほとりでただ日が暮れるのを待ってみたりもした。
7年経った今も街並みはほとんど変わっていない。懐かしいっていうより、昨日までここにいたみたいな気分だ。
合わせて牛乳も!世界中で、店で見つけるたびに購入して牛乳の飲み比べをしたけれど、スイスが一番!ダントツでおいしい!
7年前も朝から入場して、気が付いたら日が暮れていたが、今回もパッと時計を見たら4時間立っていた。
もう二度と来ないかなぁ。遠いもんなぁ。
そんな街がどんどん増えていく。
7年前、1年を過ごした農場の最寄り駅も通り過ぎた。駅前の風景は、変わらない。農場は訪ねないので行かないけど、今でもバス停の風景を覚えてる。 行き方を覚えてる。家路をたどるように迷うことはないだろう。
農場では正直失敗もたくさんしたし、語学もあんなに頑張ったのに、緊張のし過ぎで上手く喋れなくなっちゃって、1年間最後まで居心地が悪かった。それでも、いろんなことに感動して、いろんなことを考えた。
感動したら自分が変わる。時間はかかるけど、ゆっくり感動を消化して、新しい自分になっていく。
7年くらいでは、成熟した国の道は変わらない。街も、風景も。 確かに感じる”肌触り”は違うのに、間違い探しをしても目に見えるものは変わらない。その違和感には、確かに流れた7年と、変わった私が混ざっているんだろう。以前は工事中だった大聖堂の前で、足元が崩れていくようなおぼつかない感じの奥にある、残った”私”がおかえり、と言ってくれているような気がした。おかえり、またここからいってらっしゃい、と。
そういう感動を与えてくれたのがスイスで、だからこの国は私の青春だ。
7年前にスイスに来る前からずっと、旅がしたかった。スイスに来たのもビビりな私が次に一人で世界を旅するための準備、という気持ちもあったから、通算すると10年ほど、旅がしたいと思い続けてきた。
夢は叶って、次の目標も見えてきて、長かった旅も終盤。次のフランスが最後だ。