窓を開ければ馬!フランス農場紹介【ファームステイ@フランス2】
毎朝起きて窓を開けると、朝露に濡れた草原の香りが飛び込んでくる。目に映るのは私よりも断然早起きの馬たち。農場に住んでいないと見られない、最高の風景を独り占め!
この農場の馬は、子供の習い事としての乗馬や動物とのふれあいを担当している。日本でもあるようなホースセラピーもしているが、この言葉は障害者を「障害者」として低く見るようで嫌いだと農場主が言っていたので、【ファームステイ@フランス】の記事ではセラピーという言葉はできるだけ使わないようにしたい。
馬にとって人間に障害があるかないかは関係なく、だたその人の心持ちや、馬に対する態度で距離を測る。障害があってもなくても、素敵な人も、いじわるな人もいる。
「本質は障害云々じゃないし、馬にとって関係ないことは僕にとってもどうでもいいことだ」だそうだ。全面的に賛成だ。ついでにやさしい馬もいじわるな馬もいる。どこの世界でもいろんな性格がある。
農場には15頭の馬と1頭のロバがいる。すべて放牧していて厩舎はない。できる限り自然に近い形で飼うことで、馬にストレスを与えないようにしている、とのこと。
この放牧スタイルは、馬だけではなく人にとってもストレスフリーだった。こんなに楽に馬が飼えるのか!と衝撃だった。
今までの牧場では、馬や牛を飼っている所では相当重労働をしていた。でも、よく考えたら、重労働の大半は餌やりと糞尿の掃除だ。放牧すれば、両方しなくていい。後は馬と触れ合う楽しい仕事ばかり。面倒なのは柵の補修だけ。広い土地さえあれば、放牧はいいことだらけ!馬にノミはつくけれど・・・。
モンゴルでは放牧で、馬は人に懐いてなかったけれど、ここの馬は人を察知すれば寄ってくる。 種の違いか愛情の違いか・・・。ものすごくかわいい。
身長差を活かして顎を私の頭の上に乗せてきたりして、ちょっと邪魔。
馬同士のやり取りも、お互いに口の届かない首を掻きあいっこしたり、鼻を近づけてみたり、見ていて飽きない。
ついでに私の首も掻いてくれようとする優しさは、気持ちだけもらっておきます。仲間扱いしてくれてありがとね、でも、ヒト的にはその立派な前歯で掻かれると肉がそげる!かわいく噛まれて何本か髪の毛抜けた。喰うなよ!