ドイツのお祭りファスナハト【ファームステイ@ドイツ8】
スポンサーリンク
2019年3月3日
3月の初めにドイツやスイスではファスナハトというカーニバルが各地で行われる。
仮装して、お菓子を配ったり、ピッコロやドラムなどの楽器を鳴らしたりしながら街を練り歩く。
無形文化遺産にも登録されているスイス・バーゼルのファスナハトと比べると今回参加した村の近くのファスナハトは小規模のものだが、見ごたえはある。手作り感満載なのも面白い。作り手の中には、一年の情熱すべてをこのお祭りに注ぐ人もいるというくらい、大切なお祭りだ。
ファスナハトは日本では冬追い祭りとして知られている。厳しい冬を追い払い、春の到来を祝うお祭りとのこと。
冬将軍なのか悪魔なのかわからないが、そいつらを追い払うために不気味な仮装をする。元来は民族の儀式や宗教行事として行われていたが、今ではお祭り色も濃くなり、人気キャラクターの仮装をしたり、社会を皮肉ったメッセージを書いたりと、何でもありだ。
子供たちは仮装して学校に登校して行った。
新しい法律で来年からのカーニバルの死にます。「笑い禁止」が適応されます。
みたいなことが書いてある、と思う。
ドイツ人の習性なのか、だいたい何かを批判する時は皮肉ってちょっと面白いことを言う。おやじギャグみたいな感じで、脳内で日本語になると木枯らしが吹くこともよくあるのだが、これがウィットに富んだ会話というやつだろうか。英語圏、ドイツ語圏(しかヨーロッパの言語はわからないので他の国はわかりません。)の話好きな人は、切り替えし用おやじギャグのバリエーションが豊富で、日本語よりはっきり皮肉だ。
子供たちはお菓子がたくさんもらえて、ほくほく。両手いっぱいにもらっては、私の持っている袋に預けに来る。最終的にそこそこ大きい袋二つ分になったお菓子を、自転車で一時間半の道のりでほとんど食べつくしていた。
「来年も絶対来ようね!」
と完全にお菓子狙いで言っていたが、来年はもうちょっと、仮装の方にも目を向けてほしいな、と苦笑するしかないファスナハトだった。私は来年はここにはいないわけだけど。
スポンサーリンク
トラックバックURL:https://farmer-gw.com/deutsch/deutsch-8/trackback/